雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「シンくんも、今日はもう終わるの?ごめんね。1日コーチしてもらって…。今から滑ってきたら?」


そう言ったあたし。


「うーん、どうすっかな…ってか、謝んなって!俺が教えるって言ったんだし。」


「うん…じゃあさ、お手本みせてよ!ってかシンくん滑ってるとこ見たい!ここで見てていい?上から滑ってきて?」


シンくんが滑ってるところを見たくてお願いしてみる。


「いいけど、上まで行くの時間かかるし…」


「いいの。ここで見てるから。」


とお願いする。


「わかった!じゃあ行ってくる。」


そう行って、上級者コースにまで行けるゴンドラの方へ向かっていった。


乗ったのを見届け、そのゴンドラを目で追う…


シンくんが乗ったであろうゴンドラが上までつく。


さすがに上の方にいる人はこめつぶみたいに小さいから、シンくんがどこかなんてわからない…

だから、まばたきも忘れるくらいコースに目を凝らした。


すっごい遠くから、周りの人も寄せ付けないような滑りをしている人を見つけた。


…シンくんだ!

前にカフェから見た滑りと一緒…

あれはやっぱりシンくんだったんだ…


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