雪恋〜ゲレンデで恋して〜

カフェは、こんなところには珍しい感じの結構オシャレな雰囲気だった。


でも、お客さんはみんなスキーウェア…


って当たり前なんだけど、なんか似合わない感じ。


｢もっとレストランとか食堂って感じかと思ってた｣


思わず言ってしまったあたしだったけど、隣にいた愛菜も同感だったらしく、コクコクと頷いていた。


｢確かにこういうとこ珍しいでしょ。それがウリだったりするんだけど、こういうとこでも、食べたりするだけじゃなくて、ちょっと一息つけるようなそんなのもいいかと思ってね。それにみんながみんなスキーをやりにだけきてるわけじゃないだろ？例えば、家族でくれば、子供がいると自由にはいかない。そんなとき、ただの食堂よりも、大人も子供も一息つけるところを設けたかったんだ。｣


と、オーナーが言った。


確かに、食堂って騒がしくて、食べたらすぐ出なきゃって感じだもんね。