雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「俺も好き。なんかいいよな(笑)じゃあここに座るか!」


そういって、ゲレンデが見えるソファーに座った。


あたしも隣に座る。


やっぱり緊張する〜!!


緊張を抑えようと、ミルクティーを一口飲む。


「ミルクティー好きなの?」

シンくんに聞かれ、


「うん!!1日一回は必ず飲むかも(笑)ここにいるときは、食堂から部屋に戻るとき必ず買うんだ♪」


そう言って、またゲレンデを見る。


…話が続かない。


電話の時は他愛もない話してたのに…


ふと横を見ると、シンくんもゲレンデを見つめていた。


その横顔が、すごく大人びていてドキッとした。



「なぁ…遥…って呼んでもいい?」



急にシンくんがこっちを見ながら言った。


「えっ…うん!!いいよ♪」


嬉しくて仕方ない。


「じゃあ、遥!!俺のことも慎二でいいんだけど?」



「ムリムリ!!シンくんで言いなれちゃったもん!!慎二なんて呼んだらシンくんファンに刺されちゃう。」


必死で答えるあたし…刺されるって…自分でも思いながらも…


「なんだ?刺されるって!!俺にファンなんていないっしょ(笑)」


と、返される。


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