雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「そんな首振んなくても(汗)だから、少し離れたの。ごめんな?」


うん。と頷きながらもあたし顔真っ赤だよね…


今言うべきかな…


「ねぇ、シンくん…急に変なこと聞いちゃってもいい?」


そう切り出す。


「ん?なに?」


「あのね…そのぉ〜…シンくんは初めての子とか面倒くさいって思う?」


直球だなあたし…なのにシンくんは、


「何が?」


何がって絶対わかるよね?話の流れ的に…?


「その…エ、エッチ?」


「俺は嬉しいよ。自分が初めての男なら。遥、それ聞いてくるってことは…」


と言うので、コクンと頷く。


「そっか…遥がそうなら嬉しいよ。俺は遥の心の準備出来るまで待てるから。無理しなくていいからな。」

そう言って、不安な顔をして下を向いていたあたしを覗くようにして頭を撫でてくれた。


「ありがと。」


そう言って返す。


「でも、何年もは待てねーよ(笑)」


そう言って、チュッっと軽くキスをしてきた。



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