雪恋〜ゲレンデで恋して〜
そんなある日だった。


いつものようにカフェからシンくんを探していると、

見つけた!!


あれ?今日はインストラクター入ってないって言ってたよね?


でもあれは確かにシンくん…

隣には女の人。


インストラクターじゃないなら何?


急に入ったんだ。女の人と言うより、女の人たちだった。3人いる。


バイトだってわかっていても凄く嫌な気持ちが出てくる。


でも、なんか気になってシンくんの方に目を向けると、ちょうど転びそうな女の人を支えているところだった。


ダメだ…バイト中なのに…


なんか泣きそう…


見なきゃいいのに見てしまう…


さっき転びそうになった女の人が、シンくんの腕に巻き付いていた。


なんで…バイトってそこまでアリなの?


遠いからシンくんの表情は見えない。


でも、振り払ってはいない…


なんなの…


もう目にしたくなくて、黙々と片付けをした。


何、こんなことでヤキモチやいてるの?


あたしって心狭いかな…


そんな自分が嫌だった…


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