雪恋〜ゲレンデで恋して〜
バイトも終わり、愛菜と宿に帰る途中、


「なんか遥元気ないよね?バイトの途中から気になってたんだけど…なんかあった?」


そう愛菜に聞かれた。


出来るだけ普通にしてたのにな…


「そんなことないよ〜。疲れただけ」


そう返してみたものの、


「嘘だね。あたしを騙せると思ってんの?」


とあっさり返されてしまった。


「だよね…愛菜はさ、もしハルくんがインストラクターしてる女の人とかが、ハルくんと腕組んだらどうする?」


「…キレる。その女にも、もしハルがそのままなにもしなかったらハルにも。」

確かに、愛菜ならバイトしてても何しても飛び出してってやりかねないね…


「そっか…今日見ちゃったんだよね…インストラクター入ってないって言ってたんだけど、入ったみたいで…その教えてた女の人がシンくんの腕に絡んでた…」

そう言うとやっぱり現実を見た感じでまた悲しくなった…


「そっか…急にインストラクター入ることはあるし、女の人ってだけでも少し妬いちゃうけど…シンくんは振り払ったんでしょ?」



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