雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「わかんない…あたしが見てるうちはそのままだったから…辛くなって目逸らしたし…こんなんでヤキモチやいてたらダメだね(笑)」

そう自分にいいきかせて、笑って見せた。


すると、愛菜は


「もう!無理して笑うな!だいたい遥は何も言わなすぎ!シンくんに嫌なことは嫌ってちゃんと言いな!シンくんはちゃんとわかってくれるし、こんなことじゃないし、好きなんだからヤキモチやくの当たり前なんだから!」


若干怒られつつも、必死で言ってくれる愛菜に元気を貰えた。


「だよね。嫌なものは嫌だもんね。シンくんのことは信じてるから…言ってみる。」


そう言ってはみたけど…


宿に着くと、さっそく出会ってしまったシンくんとハルくん…


「おつかれ〜」


とハルくんが元気よく愛菜にハグ。


シンくんも


「おつかれ」


といつものようにあたしの頭をポンポンしてくる。


あたしは、うん。と答えたけどまともに顔が見れなかった。


とりあえず、


後でね。と言葉を交わして愛菜と部屋に戻った。


ため息しか出ない。


でもとりあえず気を取り直して愛菜とお風呂に向かった。



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