眼鏡依存症☆きっかけは先生!?☆
あたしたちは……
美佳の感情全てを奪ってしまったのだろうか……
要らないことをしてしまったのだろうか……
「もし、もしもあんなことが起きなかったら、美佳と新君はどうなってたんだろ」
篤があたしを見る……
寮の男女共同ルームで呟いた言葉は隣の篤に届いたようだ。
「もしさ、あんな事が起こらんかったら確かに2人は幸せかもしれへんけど、きっと先生にも、歌手にもなってなかったやろな〜
2人はお互い気づいてほしくて、もしかしたら逢えるかもしれへんって、必死に夢を叶えようとしたって話やったやんな?
兄貴も、先生としていろんな人の支えになってる。美佳の歌でよぉさんの人が助けられてると思うんや……
美佳も兄貴も今までシンドイ事ばっかりやったかもしれんけど、人生は不運と幸運は半分ずつやっつ言うしな……
今からどうするか……
俺らのやってることは間違ってないって信じるしかないやんか……
今から、今から頑張ろ?」
泣き出してしまったあたしを慰めるように篤は言ってくれてる。
協力してくれへんか?
そう言われたときのように、あたしは頷くしかなかった……
・