sky★BOX
1st変わりゆく日常
大好きな人―結衣side―
―…ピピピピピピ…―
機械的な音に目がゆっくりと開く。
―……あたしのいつもと変わらない日常。
手を伸ばし、カチッと音をたてて目覚まし時計を止めると、布団を剥ぎ立ち上げった。
未だに新しい洋風のドアを開くと、目の前に横を向いた、まだ眠そうな姿があった。
「おはよー、葵。」
「結衣か…おはよう。」
いつもは常に元気な葵も、朝だけは背中が曲がる。
二人でリビングに入るドアをガチャっと開けると、もうその中には6人がいた。