sky★BOX
…そうすると徐々に眠気も覚めてきて、周りの視界がはっきりしてくる。
でも他のみんなは、もうぱっちり顔だ。
「もー結衣、起きんの遅い!ランニング一緒に行こうって言ってたじゃん。」
真っ正面のソファから、沙織の文句が聞こえてくる。
沙織は…ほんとに怒ると怖い。
「ほんっとうに、すいません。」
頭をできるだけ深く下げて、謝るけどこれで許してくれるかどーか。
下げた頭の中で、自問自答を繰り返していると、暖かい声が聞こえた。