二千年物語
やばいな・・・

涙止まんないし。

すっごい悲しい。

自分のことでもなぃのに。

『え!?ちょっと!奈央何泣いてんのよ!?』

母はだいぶ驚いていた。

『・・・・・・』

『奈央!?』

『・・・え?あっうん。ん〜・・・花粉症?』

我ながら何とも見苦しい理由。

『あんた花粉症じゃないでしょ?』

ですよね。

『今日なったみたい。』

『まったく・・・ほら早くご飯食べて!!』

『は〜い。』

それにしても・・・

やっぱ気になる今日の夢。

あの男の人、見たことあるような気がした。

すっごい胸が苦しくなった・・・

まるで恋してるみたいに・・・

って!なに私、夢の中の人に恋しちゃってんのさ!?

気にしすぎだよ私・・・

どーせ夢だし。

『奈央!はし止まってる!早く食べなさい!!』

『・・・は〜い。』
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