Smoke ♥ Kiss


「今はロングホームルームで、俺も授業ないし、家まで送る」

「でも、バッグ教室にあるし」

「あぁ、そこに持ってきた」


布団から出て制服のしわを直すと、先生に手を繋がれた。


「いくぞ」


.....なんで?どうして?
なんかあたし、ドキドキしてない?
もうキスされたのに、順番おかしいのに、
先生の手があったかすぎて狂いそう....。


真っ赤な顔を隠すように歩いてたら、駐車場までの距離がとてつもなく長く感じた。




先生の車は青いスポーツカー。
助手席に座り、シートベルトを締める。

「あ、寝てていいから....襲わないし」

考えを読まれて、慌てて寝たフリをした。


先生のいる右側が熱い。
なんか、あたしおかしい。
なに、これ。
どうしちゃったんだろう?


悩んでるうちに家に着いていた。






< 16 / 109 >

この作品をシェア

pagetop