先生とボールペン

二人の秘密




ふたりで見つめあって、にやけてしまう。

「ふふ、」


櫻「え、なに?」


「んー、なんか幸せだなぁって、」


櫻「あーもー 可愛いなぁ、りこは」

頭をくしゃっと撫でられる。


「ねぇ、両思い?」

自分からこれが付き合ってるか
なんて聞けなかった


櫻「俺は、教師じゃん?

で、りこは生徒」

あたしは無言で頷き 次の言葉を待つ


櫻「俺達は恋人同士にはなれない。」


その言葉は覚悟してたはずなのに

考えてたのと実際とじゃ

やっぱり実際の言葉が重すぎる




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