先生とボールペン



櫻「でもね、俺
我が儘だからさ りこと付き合いたいって
思ってる自分がいるんだ」

先生が悲しく笑った。


「先生あたし、先生と付き合えないの?」



先生はあたしをぎゅっと抱きしめる


「あたしがもし‥

もう少し早く生まれてたら
先生と付き合えてたのかな、


あたしも、我が儘だからさ
付き合いたいって思っちゃうんだ」



櫻「もし俺と付き合っても
みんなに秘密にしなきゃいけないし

普通にデートだってできない、」

「いい 、いいよ先生
あたし我慢くらいできるよ、」


もう、涙が止まらない




櫻「俺、りこのこと離したくねぇよ

でも俺怖いんだ
付き合ってもりこのこと
傷つけるだけなんじゃないかって」

涙目になるせんせいを
あたしは先生より強く、強く
抱きしめた。



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