先生とボールペン


目が合うと 雅紀君の大きな瞳に吸い込まれてしまうような感覚になる



見つめ合っていると
急に恥ずかしくなってしまって
目を逸らしてしまった


「ねぇ、こっち向いて。

俺 りこの顔もっと見たい」


そんな事言われるともっと恥ずかしくって
俯いたまま首を横に振る


「恥ずかしいからやだ、」


だって窓から入ってくる夕日が
雅紀君を照らしていて


いつもより何倍もかっこよく
見えているから。





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