先生とボールペン



雅紀君の手があたしの顎にきて
くいっと持ち上げる


必然的に目が合うわけで、


「りこの目の中に俺がいる。」


そう 雅紀君は嬉しそうに呟く



あたしの胸のドキドキは
聞こえていないだろうか?

不安になるくらい大きな音で
動いている




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