先生とボールペン


「好きな人はいない、です。 
でも、今は誰とも付き合う気には
なれないっていうか…だから

あの、ごめんなさい」



高「わかったよ 
でも俺、諦めないから」



高戸くんはそう言い終わると
足早に教室に戻って行った



私も教室に戻ろうと廊下を歩いていると

前を櫻井先生が歩いていた



すると櫻井先生からなにかが落ちた

よく見ると、
そこにはあのボールペンが落ちていた


先生は落ちた事に気が付いていないようで
すたすたと歩いていってしまう


私はボールペンを拾うと急いで
先生のもとへ駆け寄った。





(先生、落しましたよ)
(本当だ ありがとう、…君の名前は?)





.
< 7 / 61 >

この作品をシェア

pagetop