先生とボールペン
「好きな人はいない、です。
でも、今は誰とも付き合う気には
なれないっていうか…だから
あの、ごめんなさい」
高「わかったよ
でも俺、諦めないから」
高戸くんはそう言い終わると
足早に教室に戻って行った
私も教室に戻ろうと廊下を歩いていると
前を櫻井先生が歩いていた
すると櫻井先生からなにかが落ちた
よく見ると、
そこにはあのボールペンが落ちていた
先生は落ちた事に気が付いていないようで
すたすたと歩いていってしまう
私はボールペンを拾うと急いで
先生のもとへ駆け寄った。
(先生、落しましたよ)
(本当だ ありがとう、…君の名前は?)
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