とある黒き猫のお話
（さてこの状況どう打破するか）

そんなことを考えていた黒猫に、さっきまで脳内フリーズを起こしていた牧師が話しかけた。

「おやおや、可愛いお客さんだ。君もミサに参列しにきたのかい？」
と牧師は黒猫に微笑み話しかけた。

今度は、黒猫が脳内フリーズを起こした。
てっきり怒鳴られて追い回されるか、物を投げ付けて追い出されるかと思っていたから、黒猫にとって牧師の行動は、あまりにも想定外で予測不能な行動だったのだ。

そんなこと気にしていないかの用に牧師は続けた。

「さっきは、驚いてすまなかったね。む？君はここいらの野良じゃないね？初めて見る顔だ。」

黒猫は、まだフリーズ中だが牧師は続けた。

「お近づきのしるしに、家で夕飯を食べててくれ。」

そう言うと、牧師は黒猫を抱き抱え教会の近くにある自分の家に黒猫を招き入れた。
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表紙・目次

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