昼間の月は淡くて白い

*『人が生きること』

人が希望を持つのは

人が光を見るから

人が絶望するのは

光に触れたいから

人が何かにつまづくのは

人が光を目指すから

夢見て

目指して

走って

だから人はつまづくの

日は沈んでもまた昇る

涙の跡もいずれ乾く

つまずいて転んでも

光を目指し起き上がる人よ

人が人を愛すのは

人は欲が深いから

欲が深いばかりに人は

人を求めてさまよう

人は弱い生き物だから

群れて生きることを好んで

支え合って生きるから

人は美しく輝く



*
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