きみに守られて
ユリツキの心の声が
ユリツキの心にありのままに
とどく。


母とユリツキは集めさせた鉄屑を
売りにいく。
(壊れて錆びたリヤカー、
タイヤもパンクしてるリヤカーに、
いっぱいガラクタ積んで
母さんが引っ張った。

僕が後ろから押した。

地金屋さんに
お金に替えて貰う為。
凄く重たかったよ、
凄く大変だった。

母さん汗いっぱいかいて、
いっぱいかいて・・・
格好悪くて、
恥ずかしかったよ。

前から同級生の女の子が来る、
地面に僕の涙が
小さな跡をつけてたよ・・。
顔上げられなかったよ・・。

母さんあの子がね・・

僕が最初に好きなった
女の子だよ。

可愛いでしょ?。

母さんこれ全部売って 、
三千円 くらいかな・・。)

ユリツキは母親にそう語った。
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