アイドルになら殺されてもいい!
「いたい!」



そう言って彼女は猫を放し
腕を押える。



心配して駆け寄る俺。



しかし彼女は笑顔のまま
依然として猫を見つめている。



腕から一筋の血がにじむ。




「猫ちゃんやったなあ!
お仕置きですよ!」



赤ちゃんをあやすような彼女の言葉。



笑顔で猫に近づく。



猫は反省の色もなしに
呑気に毛並みを整えている。
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