同居以上、同棲未満。
買い出しから戻ると、早速夕飯の準備に取り掛かった。
スーパーで特売になってた魚をとりあえず煮付けにした。片桐さんが帰ってくる時間が分からないから、他にはすぐ食べなくても大丈夫な肉じゃがと、ホウレンソウのおひたしを作る。買ってきた米で、ご飯も炊いた。
「完璧な和食!私、さすがっ♪片桐さん喜んでくれるといーなー。なんか優しそうな人だったけど、仲良くなれるといいな」
あとは片桐さんが帰ってくるまでひたすら待機。ソファに座ってテレビを見てたら、携帯が鳴った。
「あゆ!」
「利奈~、引越しするってメール見たよ!ごめんね、今日朝からデートしてて今帰ってるとこなの」
あゆは、私の親友の姫野あゆみ。幼稚園から高校までずっと一緒で、祐樹のこともよーく知ってる、幼なじみ。背が高くてモデル体型で、超美人で…めちゃめちゃ自慢の優しい友達なんだ♪
「ううん大丈夫だよ!デートって、あの例の…」
「もぉー、やだなぁ。例の、とか言わないでよー。彼には健太郎っていう立派な名前があるんですからねっ」
「あ、ごめんごめん」
私が城南大学に受かるのと同時に、あゆも派遣社員として東京での仕事が決まり、私たちは3月末に一緒に上京した。埼玉が地元だから、上京ってのは大袈裟かな?でも、祐樹も含め、私たちには結構大きな変化だったんだ。
スーパーで特売になってた魚をとりあえず煮付けにした。片桐さんが帰ってくる時間が分からないから、他にはすぐ食べなくても大丈夫な肉じゃがと、ホウレンソウのおひたしを作る。買ってきた米で、ご飯も炊いた。
「完璧な和食!私、さすがっ♪片桐さん喜んでくれるといーなー。なんか優しそうな人だったけど、仲良くなれるといいな」
あとは片桐さんが帰ってくるまでひたすら待機。ソファに座ってテレビを見てたら、携帯が鳴った。
「あゆ!」
「利奈~、引越しするってメール見たよ!ごめんね、今日朝からデートしてて今帰ってるとこなの」
あゆは、私の親友の姫野あゆみ。幼稚園から高校までずっと一緒で、祐樹のこともよーく知ってる、幼なじみ。背が高くてモデル体型で、超美人で…めちゃめちゃ自慢の優しい友達なんだ♪
「ううん大丈夫だよ!デートって、あの例の…」
「もぉー、やだなぁ。例の、とか言わないでよー。彼には健太郎っていう立派な名前があるんですからねっ」
「あ、ごめんごめん」
私が城南大学に受かるのと同時に、あゆも派遣社員として東京での仕事が決まり、私たちは3月末に一緒に上京した。埼玉が地元だから、上京ってのは大袈裟かな?でも、祐樹も含め、私たちには結構大きな変化だったんだ。