同居以上、同棲未満。
「まず、俺の寝室は侵入禁止」



入りたくもないし…と突っ込むのはやめて、とりあえず「私の部屋は?」と言ってみる。



「お前の部屋も、基本的には入んないから」



「な、なんで禁止度合いが違うんですかっ?」



「元はと言えば、俺の部屋だから」



なるほど…って、うそでしょ??!



「だいじょぶだいじょぶ、入んないって」



こんなに信用されなそうな笑顔で話せる人、人生で初めて出会ったかも。。



「んで、次に、彼氏を部屋にあげんの禁止」



「え?困ります!」



もうあげちゃったし…と言いたいのは山々だけど、とりあえずなんでっ??!



「俺も女あげないから、これはお互い様だろ?」



「べ、別に片桐さんが彼女あげてもいいから私も彼氏呼ばせてください」



「じゃあ聞くけど、家に帰ってきたら俺と女がリビングで真っ最中でもいいわけ?」



「へ?」



「夜中に女の悲鳴がうるさくって寝らんない、なんてこともあるかもしんねぇーなー」



「…え。。それは。。」



「な!だからここはやっぱお互い禁止にしよう!ナイス解決策」



紙にサラサラ書き込んでく片桐さん。もう全っ然反抗出来ないんですけど。。なんか妙な悟りが…
< 21 / 43 >

この作品をシェア

pagetop