同居以上、同棲未満。
「栗山さん。

明日は夜までバイトなんですが、こっちがいなくても大丈夫だったら全然いいですよ。鍵はこっちの管理人さんに渡しておきますね。正確な住所はあとで契約書とかと一緒にパソコンのほうに送りたいので、パソコンのアドレス教えてください」



パソコンのアドレスを教えると、すぐに契約書と住所が送られてきた。なんか誠実、ってゆうか、とりあえず良い人そう!契約書とかに色々書き込んで、送り返した。ふと時計を見ると、蘭さんの投稿を見つけてからまだ1時間しか経ってなかった。こんな大事なことをこんなそっこーで決めちゃうなんて、バカって言う人もいるかもしんないけど、私はなんか蘭さんのメールに信頼感を感じたんだよね。この人なら、きっと大丈夫、って。



終電が迫ってるからっていう祐樹の帰っていく後姿を見送りながら、よし、明日は朝一番に大家さんのとこに行って、来月からの契約を止めてもらおう、なんて考えていた。







今思えば。。







やっぱ片桐蘭が誰なのか、もっと確認すればよかったと思うけど。。。

< 6 / 43 >

この作品をシェア

pagetop