黒王子と銀の姫
「いるんだろ」

「…………」

「返事をしろ」

返事の代わりに扉の開く音がした。

キリシュが言うところの、「銀の天使」がおずおずと部屋に足を踏み入れると、ようやく呼吸が楽になる。


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