黒王子と銀の姫
(さっきまでは?)

怪訝な思いで振り返ると、セナはにこりと微笑んだ。

「いずれにせよ、母上は君を殺すつもりだよ。結果を見るまでは、納得しない人なんだ。僕が君を見に行ったのは、ちょっとした気まぐれだったんだけど、間に合って良かった。この世には、蝶より美しいものはないと思っていたけど、君は別格だ」
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