黒王子と銀の姫
「心配しなくても、僕が君を殺させない。蝶は死んでもきれいなままだけど、人間は死ねば醜く崩れてしまうからね。食べるものも、着るものも、いくら贅沢をしてもいいんだよ。だから、ずっと、ここにいてくれるよね?」
「いや!」
叫んだ言葉は唇でふさがれた。
「いや!」
叫んだ言葉は唇でふさがれた。