黒王子と銀の姫
抵抗しようにも、拘束された手足が動かない。

恐怖でがたがた震えながら、ユーリはこぶしを握り締めた。

男の舌を噛み切ってやろうと決めた時、控えめなノックの音が、やけに大きく地下室に響いた。


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