黒王子と銀の姫
第三離宮に足を踏み入れることは、敵地に足を踏み入れるようなものだ。

それでも見捨てることなく、助けに来てくれた。

抱きしめてくれた腕は力強く暖かで、どれだけ自分が大切に守られてきたかを思い知らされた。

なのに。

どうして?


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