黒王子と銀の姫
26.告白
「お前を自由にしてやる」
ありえないことを、あっさりと言われて、唖然となった。
今日のイリアはものすごく変だ。
さっきまですごく不機嫌だったくせに、今は口元に笑みさえ浮かべている。
皮肉な笑みも、冷たい微笑も知っているけど、こんな笑みは見たことがない。
「わ、私・・・・」
自由なんていらないって言ったら、どんな顔をするだろう。
ずっと、ずっと、一緒にいたいのだと告げたなら……。
試してみたい気持ちを、ユーリは強引に抑え込んだ。
忘れてはならない。
たとえ、国はなくなってしまっても、自分はリタニアの王女なのだ。
ありえないことを、あっさりと言われて、唖然となった。
今日のイリアはものすごく変だ。
さっきまですごく不機嫌だったくせに、今は口元に笑みさえ浮かべている。
皮肉な笑みも、冷たい微笑も知っているけど、こんな笑みは見たことがない。
「わ、私・・・・」
自由なんていらないって言ったら、どんな顔をするだろう。
ずっと、ずっと、一緒にいたいのだと告げたなら……。
試してみたい気持ちを、ユーリは強引に抑え込んだ。
忘れてはならない。
たとえ、国はなくなってしまっても、自分はリタニアの王女なのだ。