黒王子と銀の姫
アランは、ユーリが第四離宮でどのような暮らしをしていたかを、決して聞こうとは、しなかった。
イリアは匿ってくれていたのだと告げても、悲しそうに頷くだけで、すぐに話題を逸らしてしまう。
頭の中を覗いたわけではないが、口にできないような、とんでもなくひどい目にあっていたのだと、思い込んでいるに違いない。
誤解を解くチャンスが欲しかったが、リタニアの王女である自分が、アルミラの第四王子を庇ったりすれば、さらなる誤解を招きそうだ。
イリアは匿ってくれていたのだと告げても、悲しそうに頷くだけで、すぐに話題を逸らしてしまう。
頭の中を覗いたわけではないが、口にできないような、とんでもなくひどい目にあっていたのだと、思い込んでいるに違いない。
誤解を解くチャンスが欲しかったが、リタニアの王女である自分が、アルミラの第四王子を庇ったりすれば、さらなる誤解を招きそうだ。