黒王子と銀の姫
35.怒涛
衝撃で意識を飛ばしていたのは、ほんのわずかな時間だったと思う。
最初に目に飛び込んできたのは、あたり一面に飛び散った様々な形の金属製パーツとクリスタルの破片だった。
背中に感じた重さと温もりで、何が起こったのかを、ようやく理解した。
イリアはユーリに覆いかぶさったまま動かない。
「イリア」
「・・・・・・」
「イリア!」
最初に目に飛び込んできたのは、あたり一面に飛び散った様々な形の金属製パーツとクリスタルの破片だった。
背中に感じた重さと温もりで、何が起こったのかを、ようやく理解した。
イリアはユーリに覆いかぶさったまま動かない。
「イリア」
「・・・・・・」
「イリア!」