黒王子と銀の姫
11.瞳の色
密かに楽しみにしていたティータイム。

胸元のポケットから、そっと取り出される緑の小瓶。

イリアの指が優雅に動いて、ルビー色の紅茶に真紅のしずくを、ぽとりと落とすその瞬間が好きだった。


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