黒王子と銀の姫
16.わからない
「イリア」

「イリア様と呼べ」

「二人でいる時は、様をつけなくても良いと言ったくせに」

「状況をわきまえろ。それが学問の師に対する言葉遣いか」

丸めた書類でポコリと頭をはたかれた。

アルミラの第四王子は、あいかわらず、ユーリの面倒をみつづけている。

その真意はさっぱりわからない。









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