ハチミツ王子と俺様王子
っ!

私!?入学式のときの告白、まぢだったの!?

「葵だってよ~葵~★」

すかさず美里がおちょくってくる。


そっそんなバカな…

なんか、どーしよ…困る…
おふざけかと思ってたから真剣に考えてなかった…

「ふぇ…」

ん?

美里!!まさか…お前!?

「ぶぁだょーい!!」

なんだよ!そのくしゃみ!!
「「だれかいるの!?」」

あっ…

やばっピーンチ!

「お前!?なんで…」

あーばれてもた…

ちらっと見ると、俺様は顔を真っ赤にしていた。

「ぜ、全部…見て!?」

「あはっ★」

「あはっ★じゃねーょ!!」

もう、この時点で本気というのが、目に見えて分かった。

「くっそ!!こうなったら、もう一度言ってやるよ!!」
私の前で仁王立ちしてる俺様は背中をのけぞらして、大きく息を吸った。

「俺は…」

何か、聞きたくない


この場から逃げだしたい!!

私はその場から逃げ出し、二階校舎の裏階段に向かった。


あそこなら…誰もいないはず!!

息を切らしながら私は無我夢中で走った。

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