ハチミツ王子と俺様王子
朝…

カーテンのスキマから光がさす。

「んっ…大河~朝だよ!」

「ん~あと10分…」


「だめだよ!遅刻しちゃうよ!!」


ヤバい!!まぢで遅刻する!!

「キスして…」


は?


「葵がキスしてくれたら起きる!!」


んなっ!?


朝から…なにを…


「早くっ遅刻しちゃう~」

クソッやろー!!


そっと唇を大河にちかずける。


照れくさくて顔が真っ赤だ。


「んっ…」


唇が重なりあう度に、幸せになる。


いま、大河といるときが、一番幸せ。


大好きだよ…大河…。


恥ずかしくて、上手く言えないから…


この唇から伝わって。




私の気持ち…



ソッと唇が離れる。


「葵…好きだよ。」


伝わったのかな?


うん…きっと伝わった。


「私も…。」




甘くて、でも…どこかホロ苦くて…。


私はそんなピンク色の時間の中にいる。


大河と一緒に…。


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