ハチミツ王子と俺様王子
あれからメッチャダッシュして、どうにか学校には遅刻せずに着いた。



ふと隣を見ると陸がいない。


珍しいな…陸が来てないなんて…。



私は陸のいない机をみながら首をかしげた。



一時間目は体育。



いそいそと更衣室に向かう。



美里は体育委員だから先に着替えて体育館に行ってしまった。



他の女子も着替え終えていて、私だけが取り残された。



ふぅ~



寂しい…。



「なんで陸、今日来てないんだ?」



ぼそっと独り言をつぶやいたとたん、後ろのロッカーの中からニュッと、二本の手が伸びてきて、私の口をふさぎロッカーのなかえと引きずりこんだ。



んっ!!



うん~!!



めいいっぱいの力で叫ぶ。



「しー!葵…静かに!!」



ん?



この声は、



ふっと後ろを振り替える。


そこには、さっきまで学校に来ていなかった陸の姿があった。




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