ハチミツ王子と俺様王子
私の口を押さえている陸の手を振りほどいた。



「り…陸!!どこ行ってたの!?」



「しー!ここで葵をまってた☆」



待ってたって…あんたねぇ


すると、まだ着替えてない生徒がいたのか、更衣室に入ってきた。



やばっい!



静かにしてよ…




「ねぇ葵…」


陸がばれないように静かに話しかけてきた。



「こっち向いて?」



狭いロッカーの中で苦戦しながらも陸のほうを向く。


「なに?」




陸を見てそう言うと、陸は私をだきよせた。



「ちょっ…陸!?」



「葵…好きなんだ!!諦められないんだ…お願いだから俺にして?」




私を包んでる腕に力がはいり、少し苦しい。



「ごめんね…陸。私、大河のことが好きだから。」




陸にそう言うと、いきなり陸の顔がちかずき、唇が触れた。



「んっ…」



私は必死になって逃れようとするが、私をだきよせる腕はビクとも動かない。



下手に激しく動いても着替えてる生徒にばれてしまう…。




どうしよう…。





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