ハチミツ王子と俺様王子
「ちっ!!一目惚れって信じるか?」


「はいっ?」

顔が、真っ赤だ。

そう見ていると、いきなりしゃべりだした。

「俺…大槻 大河っつうの。ほかの連中は俺様王子ってよんでる。」

なんか…ハチミツ王子の逆みたい。

「俺…お前のこと、好きっぽい。」

しかも、言ってることかぶってるし。

しらーっとしてる私に俺様王子がいきなり腕をつかんできた。

「っ!?」

「きーてんのかよ!俺様の話を!!」

すると、私の腕をつかんでる俺様王子の腕が誰かに叩かれた。

「てめー大河っ気安く葵に触んなよ!」

ハチミツ王子だ。

「あぁ?なんだと陸?俺様のすることに口出しすんな!」

なんだよこれ。

「モテ期」ってやつ?

全然嬉しくない。

こうして、私の最悪な高校生活が始まった。
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