今日も今日とて笑ってて
それによってなのか・・・
俺もあまりしゃべらなくなって言った
もちろん兄も・・・

ただ
ずっとりぃちゃんの事を考えていた。

双子だからだろうか?
話さなくても相手が
何を考えているかがわかっていた。

りぃちゃんの両親が無くなって
1週間
りぃちゃんが孤児院に
保護されると聞いた。
当然のように俺等は反対した。
でも・・・
りぃちゃんを匿ってくれる
親戚はいなくて

自分が匿うと言っても
人間一人を匿うことは
容易じゃない
齢13の俺達には抗議しか
できなかった。


それに、
餓鬼の言う事を聞くほど
大人も暇じゃない

強制的にりぃちゃんは
孤児院へいってしまった。

その間は
自分等がどう暮らしていったのか
明確には憶えてない。

言える事と言えば
生気を失ったかのように
あの時のりぃちゃんのように
呆然としながら
毎日欠かすことなく
りぃちゃんの事を思っていた。


そのりぃちゃんが帰ってくる
5年ぶりに・・・・
喜ばずにはいられなかった。


何故帰ってきたのかを
考えずに・・・・・
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