情報屋馬鹿 × バスケ馬鹿
何故、新八さんなのかはね。
私が新八さんと知り合い、仲良くなっての話なんだけど。
“新八さんと呼べ”って言われたからなんだよ。
特に深い意味もなく、呼んでいるだけ。
それまでは新井さんだったんだけどね。
「あら、律。不機嫌じゃない」
「・・・・・」
「あらら。無視かい?んで、どうしたのか?晶、説明」
「うん!」
もちろん、りっちゃんと新八さんは友達。
だから怖がらない。
ま、それはいいとして。
私は新八さんにHRの出来事を話した。
「転校生か。どこ?」
「入り口側の一番後ろ」
「ふーん。・・・見えないし」
「人気だからね」
大久保君の周りには沢山の人。
女子はもちろんのことだけど、男子もいた。
多分、部活の誘いかなにかだとは思う。
「ま、とりあえず。ウチは席に戻るから」
「うん。またね」
新八さんの席は窓側の一番後ろ。
私が窓側の一番前だから、授業中に後ろを振り向くといつも手を振ってくれる。
ちなみに、りっちゃんは私の隣の席だからそれを見て笑ってたりしてる。