情報屋馬鹿 × バスケ馬鹿
やっと四時限目が終わり、昼食の時間。
今日のお弁当の中身が楽しみ。
「晶。屋上いくぞ」
「あ、りっちゃんも新八さんも待ってよ!」
この通り、りっちゃんの機嫌もよくなった。
私はお弁当を片手に教室を出た。
向った先は屋上。
昼食の時はいつもここに来る。
屋上に着けば次々と人が消えていく。
きっと新八さんが原因。
「あら。今日も貸切?」
「・・・みたいだな」
「・・・みたいだね」
毎日こんな感じ。
先客の人はいつも消えていく。
貸切状態になるから嬉しいけど、同情もしてしまう。
「わあ!美味しそうなコロッケ」
「本当だな。また兄貴か?」
「うん。そうだよ」
高校2年生となり、いまだに料理が出来ない私。
全てお兄ちゃんの料理で生きてきました。
「あらら、3人とも早いわね」
「少々時間がかかっちゃいましてー・・・」
「あ、会長と姫。待ってたよ」