情報屋馬鹿 × バスケ馬鹿
情報
私はいつもこうだ。
気になる情報を相手に先を越された時、いつもその場から逃げ出し情報を集める。
会話の途中でも私は逃げ出す。
あのメンバーだから許してくれると思う。
きっと他のメンバーだったら必ず苦情がくる。
こんな自己中な私を許してくれるなんて本当に皆ありがとう。
「大久保君・・・大久保君っと・・・」
一通り、学校の外を探し回ったつもりなのにいない。
実は学校の中にいたりするのかな?
一応、お昼だし食堂にでもいるのかな。
「・・・あ、いた」
発見した場所は食堂。やっぱりだった。
予想はしていたのだが予想以上に大久保君の周りに人が集まっていた。
これからどうしようか。
本人がどこにいるのか分からないほどの囲まれように対して私はどうでる?
とりあえず、もうすぐ授業が始まる。
「あーきーら?」
「わあ!・・・会長、皆?」
いきなり後ろから声がしたから驚いた。
見事に声の持ち主は会長だったけど。
「チャイムが鳴る前に教室に戻ろうぜ」
「そう、だね」
「んだよ。放課後でもいいんじゃねーかよ。情報」
「う、うん!」
りっちゃん・・・!
そうだよね。放課後があるじゃん。
この情報には時間はないんだから。