I♥DOLL
「俺は、高校生だよ」


ぼそ、と呟くように言われた声には怒りがこもっている。


ていうか本当にコレ、誰の声?


目の前にいるフワフワ男子はこんな声と会わない顔立ちだし…


でもあたしと男の子の他にこんな低い声をするような人いない…


じゃあ、やっぱりこの子?


その時、男の子がバッと俯いていた顔を上げてあたしを見た。


ビクッと体が驚く。


「聞いてんのかよ…?」

彼の口の動きに合わせてその低い声が響く。


瞳には怒りがこもっていた。


…じゃあ、やっぱり


この低~い声の持ち主は目の前にいるフワフワした男の子?


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