I♥DOLL
授業が終わった休み時間。


いざ、勝負!!


『ねえ、中田!』

あたしは隣の中田にこれ以上は無理!といえるほどの微笑みを向けてみた。


中田はあたしの顔を見ると一気にまゆを寄せる。


「何、その顔?キモ」


『あ?何?』


「キモ」


『…』


無理!!

コイツ本当に無理!!


絶対、ミキやめたほうがいいよ!


コイツ外見天使でも内面悪魔だから!

それも超のつく極悪人だから!!


でもここはまかせられたわけだし。


あたしの名誉のためにも、失敗は許されない!!


あたしは深呼吸して大きく息を吸い込むとさっきと同様、限界の笑顔を彼に見せた。


「キモ」


まだ言うか。

でも負けてはいられません。
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