I♥DOLL
『…』


「え、黙るってことは本当なの?うわ、サイテーだろお前」


『違うもん』


「は?」


『違うんだよ、ただの噂なの、それ。』


子供が言い訳をいうみたいに、すねた子供みたいに「違う」という自分。


“誰も信じてくれない”-…

あれ?でも今けっこうサラリと否定したよね、あたし。


意外と、中田ってはなしやすいのかも?

「へ~」


『何よ?』


「いや、噂だったのか~って思って。だって、外見派手だし普通にそんな事してそうだし、あ。でも処女か」


『うっ…』


「なんでみんなに言わないの?」


そんな事まで聞くの?

中田は本物の子供みたいに罪のないような無邪気な顔であたしを見てる。


『なんでって…どうせこの外見だし。違うって言っても誰も信じてくれないのわかってるから』


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