I♥DOLL
『まあアンタちっちゃいもんね~』


あたしの身長は167cm。
中田は惜しくもあたしより5センチ小さく見えるから、162センチというところか。


『162センチくらいだよね?』


「…165センチ」


『あ』


うわ、なんか地雷踏んじゃったかも?
みるみるうちに中田の顔が険しくなっていく。


「失礼だよね?3センチも減らすなんて」


『いいじゃん、3センチくらい』


「よくねぇよ。3センチ高いだけでも全然違うんだからな?」


3センチなめんなよ、という中田の横顔がなんだかものすごく可愛い。

そうか、中田もやっぱり可愛い所はあるのか。


大魔神にだってそりゃあ、1つや2つは可愛い所もあるって事ですね。




『あ、あった。小麦粉~』


「ケチャップもあった」


スーパーに着いたとき。

もう近所の奥様は夕食の支度を始めてるのか、スーパーはすいていた。


レジにも並ばずにそのまま会計を済ましてスーパーの袋ぶらさげて中田と合流。
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