重病患者
星の夜
俺はバイクを走らせて
現地を目指す。
全員で行こうという
4回生の考えもあったが
俺は1人で行っている。
今夜はよく晴れて、
星が良く見えそうだった。
「ハヤトくんはどうやって行くの??」
そんな甘い声に誘われて
ハヤトは女と行くらしい。
俺も声をかけられたが
佐藤リナがいないのなら
行く気もしない。
彼氏もいるかどうかもわからないのに
惚れてしまっていいのか
悩んでいた俺には
ちょうどいい時間だった。
バイクを走らせるも、
風が強く当たろうとも
浮かぶのは佐藤リナだった。