時空の彼方
「武士ねぇ、それ、周りを見てから言ったら?端から見ればか弱い女の子を人質にとりながら武士だ何だと喚き散らすただの負け犬だって!」
優の言葉を聞いて男達はカッと顔を赤くすると一斉に切り掛かって来た。
「桜、下がってろ…」
「優!怪我しないでね」
「するわけないじゃん」と笑うと男達に蹴りをいれていく。
一瞬で大の男達が地面に沈んで行く、優はと言うと何でもない様に男達を蹴り飛ばす。
そう時間もかからないうちに全てが終わった。
地面に転がる男を冷ややかに見下ろす優。男の格好をしているせいか、優を男と勘違いした周りの女の子の目がハートになっている。