時空の彼方





「お許しくださいませ!お許しくださいませ…」



「俺達は壬生浪士組の隊士だぞ、こんな無礼許されると思うのか!!」



若い多分優と同い年ぐらいの女が地面に額を何度も擦り付け謝っている。女の前には踏ん反り返った侍が三人。壬生浪士組、以前あった土方と言う男が幹部だと桜に教えてもらった。



「可哀相に、壬生浪士組の隊士ってのは皆ああなのかねぇ…」



隣にいるおばさんが呟く声が聞こえた。



「ねぇ、おばさん…」



男達に聞こえないようヒソヒソとおばさんに話し掛ける。おばさんは直ぐに気づき「何だい?」とヒソヒソと応えてくれた。



「アレ、どうしたの?」



チラッと女と壬生浪士組の男達を見ながら話しかけた。





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